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03_ドンブラコの前身!「漁家民宿ガール」の発案


「2泊3日漁家民宿泊まり比べツアー」の成果

WaSIT「漁家民宿研究チーム」が考えた2泊3日のツアーは無事終了し、私たちはこれにより大きな成果と発見を得た。


・漁家民宿の計り知れないポテンシャル

初めて農家民宿に泊まった時と似た感覚であるが、コストに対するパフォーマンスが高すぎる。

値段が一般的なビジネスホテル程しかしないのに、食事の質も高く、サービスも真心がこもっていて、体験的価値も高い。家族経営によって人件費のカットが実現されているからこの値段で提供できているのだとしたら、利用者にとってこんなに素晴らしいコンテンツは他にあるだろうか?

アクセスのし辛さを鑑みても、なぜ大学生がもっと利用しないのかわからない。高いお金を払って、心が豊かになるひとときの贅沢を買うという選択肢だけでなく、こんなにも身近に心を豊かにしてくれる選択がある、ということをまだ多くの大学生が気づいていない。



・「体験」の重要性

食事やサービスの良さを数値化して、=宿の満足度の高さとしているメディアは多い。そのおかげで多くの消費者はその指標が絶対的な価値だと信じて疑わない。正直、最初は私もそうだった。しかし、このツアーを終えて、私たちツアーの調査員は全員思った。「この旅で一番素敵だったのは、四苦八苦しながらみんなでお魚を捌いたり、苦しみながらも船上でヒラメを釣ったりしたあの時間だった」と。つまり、どんな美味しい料理でも食べている時が感動のピークであるけれども、「体験」はその時が過ぎたあともずっと「心」に残り続けるものであるということだ。私たちは「体験」というとても重要な価値基準に気づかされたのだ。



・今の若者に「体験」の価値を分かれというのは難しいこと

いまや旅行で、本当の意味の「体験」をしている若者がどのくらいいるだろうと考えたら、そう多くないように感じる。私たちはSNSやインターネットが当たり前にある世代に生きて、遠くのものも近くにあるように感じているし、実際に見たことがないものでも、それをあたかも見たかのような錯覚に陥ることができる。そして、そんな中でもわざわざ実際に見にいく価値があるのかどうか?を値踏みしながら生きている。

特にネット世代の若者は、「体験」というやる前からやる価値があるかどうかわからないものに投資できなくなっているのではないかと考えている。時間を無駄にしない選択しか取れなくなっている若者・・・私も若者の一人として、その悔しさを実感している。若者が時間の無駄、わかり切っていると蔑ろにする「体験」にこそ、心豊かに生きる術があるということを、どのように若者に伝えていくか?という課題が浮き彫りになった。



・民宿を営む事業者の減少と衰退

民宿はらに行く途中、はらのおじさんが、「あっちも民宿をやっているし、こっちもやってる」とおっしゃっていた。おそらく水資源に恵まれている三浦半島には漁家民宿がいくつもある。ただ、三浦の観光協会に漁師民泊の件数を確かめたら、そのほとんどを把握していなかった。観光協会の人曰く、バブルの頃は家族で海水浴に来て海の家に泊まるのが恒例だったから民宿がいくつもあった。しかし、時代とともにその多くが廃業となり、いまはあったとしても実態を把握していない、とのこと。需要が減少する未来に拍車をかけることは難しいが、自らが情報発信をすることでチャンスを創出することはできる。民宿という素晴らしいコンテンツを後世に残さなければ、という使命感が一層強まった。



・民宿経営者の情報発信力の乏しさ

ご高齢の民宿経営者の方々がSNSを開設・運用したり、自分のホームページを持つことは流石に厳しいだろうと思ってはいたが、まさか観光協会にすら存在を知らされていない事態になっているとは思わなかった。古くから営む優良な民宿が、情報戦に負けて廃業になっていく姿を思うと、居ても立ってもいられなくなった。自分にできることは、そういう目立たないけど優良な民宿たちを救い上げることではないか?と思った。



<調査を通して感じたこと>

漁家民宿の大いなる可能性を感じるとともに、リスクを取らない現代の若者に「体験」の価値を伝える難しさを感じた。




これらの可能性と課題に向き合った、自分なりの結論をデザインで形にして届けたい!

この思いから、ドンブラコの前身となる「漁家民宿ガール」は生まれました。




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