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  • 執筆者の写真ドンブラッコ

02_「漁家民宿ってあるのかな?」WaSITから着想を得た壮大な研究


水辺の学びデザインプロジェクト「WaSIT」とは・・・大学生による水辺の賑わいの創出と学びの場のデザインプロジェクト。



WaSITで思い出した里山のねがい


このプログラムで北海道へフィールドワークに行った時のこと。水辺環境の保全活動を行う人の話を聞いたりしているうちに、この前の郡山のおじさんのことを思い出していた。


“失われつつあるゲンジボタルの居場所を守るために、この里の自然を蘇らせたい_そして後世にこの美しい景色を語り継ぎたい_。“

昔ながらの山郷を蘇らせたい人が北海道にもいるのか、と。


まさに同じ思いをもって郡山の山里で一生懸命取り組んでいるおじさんを私は知っている。そして、昔ながらの山郷の景色がいかに美しく、尊く、心が清らかな気持ちにさせてくれるかを知った今だからこそ、私にできることは何だろうと考えていた。



ひょんな「思いつき」


北海道フィールドワークの帰り、その時もずっと民宿と里山と水辺についてぐるぐると頭を巡らせていた。

守りたい里山…

知って欲しい日本の原風景…

若い人が地域の魅力に気づいて復興を目指す取り組み…

農家民宿の素晴らしさを伝えることに燃え上がっていた私は、どうにか民宿×水辺でも研究ができないかと頭を捻らせていた。

そして、「農家民宿があるのだとしたら、漁業民宿ってないんですね?!漁業民宿だったら、獲れたての新鮮な魚を振る舞ってくれるとか!そういう民宿!」

「漁家民宿」という、おそらく世間がまだ存在に気付いていない、とんでもなく美味しそうなものを発見してしまった。



衝撃的で運命的な意気投合


飛行機に乗ってからも、きっとすごい発見だ!とひとり興奮冷めあらんままにスケッチブックにアイデアを書き留めていた。そこでたまたま隣に座っていた違う学科の先輩Nさんにこの話をしてみたら、まさかの超意気投合!

しかも、Nさんも郡山の民宿に泊まったことがあって、私の民宿への思いにもすごく共感してくれて、すっかり二人して漁家民宿の検証と調査にノリノリになっていた。


実を言うと私はやりたいことや面白そうなアイデアを思いつくのは得意なのだが、大抵の場合、実現にこぎつけるまでに飽きて挫折してしまうことが多い。だから、Nさんのような心強い仲間に出会えたことは後にとても大きな支えになった。




ブルーオーシャンに飛び込みたい!


早速帰ってから、WaSITで「漁家民宿研究チーム」を発足させて、まずは漁家民宿の存在を調べる作業にとりかかった。農家民宿というワードは広く一般に認知されているのに対して、やはり漁家民宿はほぼ造語に近く、ヒットしづらかった。それでも様々調べていくうちに、日本全国の農家民宿や農業・漁業体験を紹介する「里の物語」というサイトで神奈川県に2件漁家民宿が存在していることを確認した。


すぐさま、その2件「民宿はら」と「民宿くやま」に連絡をしてアポイントをとった。どちらも漁業にまつわる体験ができるとのことで、民宿はらではヒラメ漁師の旦那様が漁船に乗せてくれる釣り体験を、民宿くやまでは魚さばき体験や季節の料理体験ワークショップを申し込んだ。



そして、WaSITの支援を受けて「2泊3日漁家民宿を泊まり比べるツアー」がついに実体を持って動き出したのだったー。


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